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日々のちょっとした習慣で賢く生きていく

手書きの日記を5年間続けた方法

こんにちは。mi-Reiです。

いつもの通勤電車で見かけた吊り広告が、ふいに刺さりました。

 

「挫折の大半は、英語ではなく、続けることへの挫折です。」

 

たしか英会話スクールの緑色のポスターだったと思います。

 

そう、続けることって、簡単そうに見えてめちゃくちゃ難しい。やりたいことの難易度よりも、続けることがネックで挫折してしまうものも多いと思います。

 

「日記」もその1つで、なかなか続かないものの代表格ですよね。

一度は「続けよう!」と思って始めたものの、続かずに挫折した人も多いはず。

 

わたしも一度は挫折した日記ですが、試行錯誤の末、ここ5年以上!続けられるようになりました。今回はわたしが日記(しかも手書き)をつけるようになったきっかけから、続けるコツとそのなれの果てまで、ご紹介したいと思います。

 

 

きっかけ

日記を5年も続けていると友達に言うと、

 

「そんな時間あるん?」

「なに書いてるん?」

「なんでそんな続けられるん?」

 

という疑問が返ってきます。もちろんわたしが日記をつけ始めたのもきっかけがありました。

 

書き始めたのは大学4年生になった2015年の春でした。理系だったわたしは研究室に配属されます。大学院に進んで修士までは取ろうと思っていたので、このとき(結果的に)3年間の研究室生活が始まりました。

 

わたしはこのときふと、

「研究室生活をした期間って、この先の人生できっと貴重なものになる気がする」

と感じて、

「よくよく考えれば、研究室生活を経験するひと自体そんなに多くないかも」

と考え至り、日記を書き始めました。

 

紙媒体

始めた当初から現在にいたるまで手書きで書いています。初めはB5サイズのキャンパスノートを区切って1日当たり4行程度割り当てていました。もはや、自分自身をテーマにした実験ノートですね。社会人になってからは手帳のウィークリーページに数行書くというかたちに落ち着いています。

 

それにしても、正直3日目で挫折しそうになりました(笑)。いきなり1日4行もコンスタントに書くなんて無茶です。

 

わたしは考えかたを改めて、まずは「続けること」に焦点をあてて、試行錯誤しました。

 

これだけでいいの?どんなに雑でも最低限記し続けた3要素

どれだけ疲れていても、どれだけ時間がなくても、最低限これだけは書き記しておこうと決めたことがあります。それが、

・起床時刻

・就寝時刻

・その日のアイデンティティとなる何か。

です。

 

起床時刻と就寝時刻さえ押さえておけば、1日の睡眠時間を大雑把につかむことができました。体調が悪くなったときには「どのあたりで生活リズムが崩れたか」をたどることができます。

他にも、起床時間を例に細かくみてみましょう。同じ「6:00起床」であっても、余裕をもって起きられた5:55起床と、ギリギリまで布団といちゃいちゃしていた6:05起床とでは、朝の過ごし方が大きく変わりますよね。通学・通勤で利用する電車が1~2本変わってきたりします。

 

ただそれだけでは日常のくり返しを羅列することになるので、1日1日に違いを見出す必要があります。それが「その日のアイデンティティ」です。

どんな些細なことでも構わないので、「その日にしかないこと」を書き添えておきます。

例えば、

「●●の飲み会のあった日」とか

「職場で△△と言われた日」とか

「前を横切ろうとした黒猫に道を譲った日」とか、なんでも良いと思います。

 

珍しいことが起こったらなお良いですね。

「珍しく朝の電車で座れた日」

のような感じでもいいと思います。

 

わたしの経験上「全く同じ日」はないので、1日1つはその日特有のことが起こると考えています。

 

日記を続けるために気を付けたこと

少しずつ型をつくる

最低限の「起床時刻・就寝時刻・その日のアイデンティティ」を続けながら、徐々に「午前中○○をした」「午後□□をした」「何時に夕食をとった」と肉付けをしていきました。1~3カ月くらいかけて日記の型をつくっていきます。最初から完成したものを書こうとすると挫折しやすいので、慣らし期間みたいなものを用意しておきます。

 

言っておきますが、慣らし期間の記録も立派な日記ですからね。慣らし期間も含めて日記継続期間です!

 

「行動」と「感情」は切り離して、行動の記録に特化する

わたしの日記に出来上がった型は「行動の記録」でした。

「○○をした」の後に「▲▲だと思った」的な感想が続かないんですね。とにかく淡々と思い出して記録することで、極力手を止めずに、続けることを目的に特化していました。

 

それでも時々ストレスが溜まったりして、負の感情を排泄したいと思うことがあるので、そのときは“別ノート”をつくって書きなぐっています。“筆記開示”(*1)というようで、“昔からカウンセリングの世界で使われてきた定番の心理療法”みたいですね。

(*1:最短の時間で最大の成果を手に入れる超効率勉強法 DaiGo著)

完璧主義を捨てる

真面目に頑張ろうと思うほど続きにくかったように思います。適度に手を抜いて、気楽に、無理しないことが大切だと思いました。「思い出せなかったらしょうがない」という心もちで十分です。

 

慣れてきたら日記を応用してみる

ある程度自分の型ができたらいろいろ応用してみましょう。

 

あえて難読漢字を使ってみたりもしました。調べる過程で雑学が身について面白いです。

 

ちょっと気分が減衰傾向なら、たまには外国語で書いてみましょう。少し気分が軽くなるかもしれません。

というのも、否定文を使いこなしたり、細かい愚痴を詳細に書けるほど習熟していなければ、必然的に肯定文ばかりになるからです。ついには、単語を調べているうちに、何に悩んでいたかを忘れてしまいます。

 

それでも、本当にストレスが溜まるときは溜まりますから、日本語で別ノートに書きなぐってしまいましょう。

 

わたしの場合、英語だとすんなり「irritated」などの単語が出てきてしまったので、フランス語で書いたりしました。

 

「もし否定文を使いこなせるようになって、十分に愚痴を書けるほどの語彙力がついてしまったら?」

そのときは開き直って語学の検定試験を受けましょう!

 

続けたことでわたしに起きた変化

記憶力が良くなった気がします。カレンダーと出来事が以前よりもリンクして、過去のちょっとしたことを思い出せることが増えたように思います。勉強に応用できたらいいのですが、そこは模索中です

 

まとめ

続けることが難しい日記も、気合ではなく、最低限の型と気楽な心もちがあれば続けることができます。今回わたしが紹介したのは紙媒体でのやり方ですが、電磁的記録媒体でもまったく問題ありません。

 

毎日の「繰り返し」というとしんどく聞こえますが、毎日の「積み重ね」といえば、その1日1日が価値あるものに思えてきませんか?

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