隣の人、どんなこと考えてるんだろう?

日々のちょっとした習慣で賢く生きていく

【miReiの本棚】わたしが読書をする理由

こんにちは。mi-Reiです。

 

このブログでは、わたしが今まで読んだ本の紹介もしていきたいと思っています。でもその前に、わたしが本を読む理由を語りたいと思います。

f:id:mi-Rei:20200511190400j:plain

きっかけ

周りからは読書家と言われることも稀にありますが、わたしが本格的に読書をするようになったのは大学生の頃です。中高生の頃は受験のために、書籍よりも教科書をよく読んでいた気がします。では大学で何があったか。読書の効能を説く教員(以下、教員A)に遭遇したのです。

 

ただ、教員Aのいう読書の効能、その第一声は、知識が向上する云々のありふれたものではありませんでした。

 

「本を読む姿は美しい。」

「読書をする人間の目つき・顔つきは、そうでない人のそれとは違う。」

 

なんと、外見に現れるというじゃないですか。後者はちょっと胡散臭いですが、前者は何となく納得できるところがありました。「そういう考え方があったか」という思いで、少し感動したくらいです。

 

はじめから知識や教育の話をされていたら、これほど響くことは無かったなと思います。残念ながら、わたしのきっかけは「教養を得たい」とかそんな高尚な理由でなかったのです。

 

読書に目覚めたわたしは、教員Aが勧める本から読み始めることにし、今となってはこれが大きな読書体験になっています。「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」という本です。

 

企業家であるキングスレイ・ウォードが息子に向けて綴った、人生に関する手紙の30通を一冊に収録した本です。原題は「Letters of a Businessman to his son」でした。

この本の流れとして、大学に入学したばかりの息子へ宛てられた1通目から始まり、在学中・社会に出たあと・結婚を考える段階・事業の経営に関わる立場と、その息子が成長していくにつれ、その時々に合った的確な忠言が続いていきます。30通目では息子に事業を託した後の自らが退く段階で、「あとは任せる」という宣言がなされており、潔さと信頼関係が感じられる一通になっています。

 

息子のライフステージが変化するにつれて手紙の内容も変遷し、非常に多岐にわたっています。例えば学業、成功、仕事、事業、結婚、健康、幸福などの問題です。一通当たりの分量は大体5~10ページくらいなので、当時わたしは電車で通学していましたが、こま切れの時間でも十分読み切れる分量だったと記憶しています。

 

とりわけ教員Aが強調したのが2通目、「教育の設計(EDUCATION)」というタイトルに収録されている、16世紀イギリスの哲学者フランシス=ベイコンの名言、

 

読むことは人を豊かにし、話し合うことは人を機敏にし、書くことは人を確かにする

 

で、ここに読書の効能が凝縮されているといいます。そこで、この言葉をわたしなりに解釈してみました。

 

・読む→豊かになる

まず言葉(語彙)や知識が豊かになるという意味。さらに金銭的な意味でも、この世が「知っているものだけが得をする」世界であることを考えると、読むことで得た知識によって豊かになるのは納得のいくことかなと思いました。

 

・話す→機敏になる

話す、つまり異なる考え方をもつ他者との交流を意味していて、この話すに“聴く”ことも含まれていると、わたしは考えています。人と接し活発な議論をすることで思考の速度が上がるということだと思っています。

 

・書く→人を確かにする。

「書く」という行為は、読んだことや考えたことを理解し、内省し、自分の言葉で組み立てなければできない行為です。この書くという行為を通して、自分の言葉で考えをまとめることができる人間に成長すると考えれば腑に落ちました。

 

検証:読書で「目つき」「顔つき」は変わるか。

個人差はあれど変わる、というのがわたしの答えです。若干無理やりな理由づけですが、どうぞお付き合いください。

 

本を読むことで、その人の中に新しい知識や考え方が導入されるのは想像できると思います。それによって “目の付けどころ”“視線の動き”が変わってくると、他者から観測可能な範囲で目つきは変わるだろうと考えられます。

 

また読書をすることで、人によっては使う言葉・話す言葉も変わってくるでしょう。話す言葉が変化するということは、言葉を発するときの顔の筋肉の使い方が(わずかに)変わるということでしょう。そう考えれば、顔つきが変わるというのもなくはないと言えます。

 

読書1.0から読書2.0へ

知識のインプットや、楽しむために小説を読むといった読み方は、もちろんとても素敵です。読むことは人を豊かにします。わたしはこの読み方を「読書1.0」と定義しています。今までのわたしの読み方もこれでした。

 

でも、もしできるなら、次のステップにも進みたいものです。話すことは人を機敏にし、書くことは人を確かにします。そうです、アウトプットです。

 

読んだ本を人に紹介する、意見交換する、議論する… わたしはこの、アウトプットを目的とした読み方を読書2.0と定義します。

 

実をいうと小学生の頃は読書感想文が苦手でした。でも、もっと早くアウトプットの大切さを知っておきたかったですね。小さいころの自分に言い聞かせたいものです。

 

わたしの場合、親族に読書愛好家がいて、飲みながら本を紹介し合うことがあります。楽しいものですし、とても興味深いです。それに、以前住んでいた地域では父の知り合いが読書会を開いていたので、たまにお邪魔させてもらっていました。面白い本があればぜひ教えて下さい。

 

まとめ

・わたしが読書を始めたきっかけは、内面から滲み出る美しさに惹かれたこと。

・豊かに生きるためにはインプットだけじゃなくアウトプットも大切。(= 読書2.0)

・そういうわけで、わたしは読書をおすすめします。面白い本があればぜひ教えて下さい!

プライバシーポリシー