こんにちは。mi-Reiです。
理系(一応院卒)ですが、普通の会社員やってます。
ゆるゆる始めた本ブログですが、今回で28個目の記事になります。
今回はそんな28個目にふさわしいお話をお送りしたいと思います!(←急にどうした…)
完全数を知っていますか?
突然ですが、「完全数」と呼ばれている数字を知っていますか?
大辞泉によると、
“自然数aで、a以外の約数(1を含む)の和がaに等しいとき、aを完全数という”
とあります。
ちょっとわかりにくいですね。。。
例えば「6」のように、6以外の約数(1,2,3)を全て足すと、
1+2+3=6
と、元に戻ってくるような数のことをいいます。
では、「6」の次の完全数は何になるのでしょうか?
実はそれが「28」なのです。
試してみましょう。
1+2+4+7+14=28
28に戻ってきましたね!
ちなみに、“完全数は連続した自然数の和で表すことができる”とされています。
「6」の場合はみればわかる通りですが、「28」についても、
1+2+3+4+5+6+7=28
となり、1~7の連続した自然数の和で表すことができますね!
28以降にも完全数はあるの?
「完全数は、あります!」
わたしが発見したんじゃないんですけどね(笑)
28に続いて、496、8128、33550336、8589869056などが見つかっています。
日常生活で意識することってある?
正直なところ、ありません。でも完全数が絡んだきれいな小説を読んだことがあります。それが、
です。
小川洋子さんといえばこれ!といっても過言ではない、代表作ですね。
第1回本屋大賞を受賞しています。
物語の中心には、とある数学博士(はくし)がいます。
ただ、彼はとある事故をきっかけに、記憶が80分しかもたなくなっています。
そんな博士のお世話をするために雇われた家政婦さんの目線で、物語は進んでいきます。
わたしがこの本を読んだのは、小学生の時の夏休みと、大学4年の計2回です。
1回目は「数字って面白いなぁ」的なことを読書感想文に書いていた気がします。
この小説を読んだことをきっかけに、車のナンバープレートを見るたび、
「その4つの数字を加算乗除して1や10にする」
という数字遊びをするようになりました。
2回目、大学生の時に読んだ後は、科学者の使命に思いを馳せました。
当時は研究室に配属されたばかりの頃で、化学者(の端くれ)としての使命を果たそうと頑張っていました。その「化学者の使命とは何だろうか」という疑問に行き当たった時期とこの本を読んだ時期が重なっています。
わたしがたどり着いた結論が、
「科学者の使命の一つは、世間一般の人々と科学を結ぶ架け橋になることだ」
というものです。
知らない人からすると科学は未知なるものですが、そういう人々にも科学に慣れ親しんでもらう、わかりやすく説明して知ってもらう、そういう役割を、この本は果たしているんじゃないかなと、思うのです。