こんにちは。mi-Reiです。
いつだったか街を歩いていて、通りすがりの親子の会話を耳にしました。
子ども「どうして勉強しなきゃいけないの?」
親 「・・・。」
そこは納得できるように明確に答えてあげたいものです。
でも、この答えを明確に持っていて、準備できている人はあまり多くないのではないでしょうか?
大学院を修了し就職後も勉強を続けるなかで考え至った、
「もしわたしが同じことを聞かれたら、こう答える」
を、昔の自分に言い聞かせるつもりで書き連ねてみます。
「なんで勉強せなあかんの? by小学生」への、わたしの答え
わたしなら「困ったときに選べるようにするため」と答えます。生活や人生における選択肢を増やすために勉強するのです。少し抽象的なので「壁の向こうに行く方法」で例えてみますね。
目の前にとてつもなく高い壁があったとします。きっと、乗り越えたり壊したりして進んでいくことでしょう。諦めるという選択は無しです。
ここで考えてみてください。もし勉強していて、壁の向こうにたどり着く方法を他にも知っていたら?
例えば、壁に端があることを知っていれば、回り道をすることもできます。ヘリコプターを操縦できるなら楽に壁を越えていけるでしょう。トンネルの掘り方を知っていれば、壁そのものを大きく壊さずに向こう側へ行けます。
こんな具合に、より自分に合った方法やより楽な方法で目的を達成できるかもしれません。知らない場合よりも選択肢が広がるというメリットがあります。若い世代の未来は無限大です。「可能性と選択肢を広げるために勉強するんだよ」「勉強も壁を越えるための1つの方法」とわたしは答えるでしょう。
たとえ話をしたあとは、ちゃんと現実に対応させるようにしましょう。つまり、現在学校の授業で学んでいることがどう活きてくるのか、説明するということですね。
壁を蹴り壊すシチュエーションに遭遇することは滅多にないと思いますが、外部から力を加えて物体を変形させる・損傷を与えるというのは古典的な物理学ですね。物理を学ぶには、その基礎中の基礎となる理科の勉強が不可欠です。そして、科学を勉強するうえで、算数(数学)も必要になってきます。歴史上の物理学者 ガリレオ=ガリレイも言っていますね、
「数学は神が宇宙を書いたアルファベットだ」
つまり、自然科学は数学という言語で書かれているというわけです。
なんにせよ、その人のもつ興味と勉強を結び付けてあげたいものです。
知識をもっていないというだけで損をすることもある。
勉強することにはもう1つ理由があるようにわたしは思います。前述の「選択肢を増やすため」という答えだけでも良いかもしれません、物足りないと感じる人のためにもう1つ付け加えます。それは、
「知らないというだけで損をしないため」
です。世の中には、単に知らなかったというだけで大きな損害をこうむることがあります。知っていれば未然に防ぐことができ、普通に過ごせる仕組みがあるのに、です。おもにお金の話が多いですね。
なぜこういう仕組みになっているかというと、世の中のルールをつくる側の人たち(往々にして金銭的に裕福な人たち)は、自分たちやお金持ちの都合の良いようにルールを作っているからです。
クラスのいじめっ子のヒエラルキーが高いのと同じ理由です。彼らはいじめという一種のルールをつくる側にいて、自分たちの都合の良いように仕組みをつくっているから、自由に振る舞うことができるのです。だからと言っていじめを勧めるつもりは毛頭ありませんからね。仕組みを見抜きましょう。そのうえで行動するのです。
学校ではお金の話を教えてくれる人はいません。わたしは社会人になってから、ようやくお金の勉強の重要性に気づいて、自力で勉強しています。
お金以外のことでも、学校で教えてくれない大切なことはたくさんあります。作家の村上春樹さんが著書の中でこんなことをおっしゃっていますね。
「わたしが学校で学んだことは『人生で本当に大切なことは学校では学べない』ということ」
かといって、学校での勉強をないがしろにしていいわけでもありませんよ。例えばお金の勉強をしようと思ったら、お金の計算はできないといけません。確かに“授業”の質には良し悪しがありますので、時間を無駄にすることもあると思います。それでも、大切なことを学ぶために、“勉強”はその基礎となるものです。学校にいる間は試験さえできればほとんど問題ないようにできていますから、独学でもいいとわたしは思います。授業を受けるその時間は無駄だったとしても、今やっている勉強は無駄になりません。
自分の可能性を増やして、理不尽な損害をなるべく避けられるように、勉強しましょう。