こんにちは。mi-Reiです。
いつも「かしこくなりたい」「大人になりたい」と思っています。
”大人になる”ってどういうこと?
教養を身につければいいの?
いろいろ考えた末、新聞の書籍紹介欄に載っていた、
「1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365」
という本を購入し、1年かけて読んでみました。
目次
本書の概要
月曜日から日曜日まで、曜日ごとに歴史・文学・視覚芸術・科学・音楽・哲学・宗教という感じで分野が決まっていて、次の月曜日にはまた歴史の項目に戻ってきます。
この、7項目×52週=364項目の教養が記されています。
(365日分ちゃうやん…)
各項目はその分野の詳しい人によって書かれていて、その後、専門の学位を持った識者に点検されているようです。監修者は、歴史・文学・視覚芸術・音楽・哲学については博士、科学については修士の学位を持っている人です。宗教については記載がありませんでした。
内容についてはおおむね信用できそうです。
ページレイアウトはざっくりこんな感じ↓
読書期間と読み方
2019年1月から12月下旬まで、1日1ページを目途に、読み進めていきました。
日によって読めなかったり、2ページ以上進んだりしましたが、平均すると1日1ページのペースで読めたと思います。
記憶術やテクニック等は特に使っていません。
読んでみた感想
・そもそも続けられる?
1日当たりの分量がしっかりあって、忙しいひとだと1日1ページで”お腹いっぱい”になりそう。
1日溜めると翌日取り返すのが結構大変です…
わたしの場合、資格試験の勉強のために2~3週間読めない時期があったので、取り返すのに1か月ちょっと掛かってしまいました。
続けるためには「モチベーション」と「習慣化」が大事です!
・文体
そもそもこの本はもともと洋書で、英語から日本語に翻訳されたものです。連名で出ている2人の著者はそれぞれ、アメリカの起業家とニュース制作会社社長みたいですね。英語圏特有の表現を垣間見えるかもしれません。
英語の得意な人なら、
「あ、ここで関係代名詞使ってるからこういう書き方になるのか」
とか
「これ○○っていう単語そのまま訳してるな」
といった読み方を楽しめるかも。
・内容
全体的に欧米の話が多く、ちょくちょくそのほかの地域の項目が入っているなぁ、という印象です。まぁ歴史は勝者の物語なので、ある程度しかたないとは思います。
ほとんどが日本国外の項目で、海外の知見を広げるにはうってつけです!
かといって日本に関する記述は0ではなく、どんなふうに記述されているのか、ある意味注目です。
・難易度
専門家でない人が読めるように平易な文章で書かれていますので、
初めて知ることに対しては、知識が「0→1」になるような感覚になります。
平易に書かれているゆえ、もしあなたがある項目の専門家であれば、少し物足りないように感じるかもしれません。よく知っていることについては「こんな紹介の仕方もあるのか」というスタンスで読んでみてもいいと思います。
わたしは大学院まで化学を勉強していたので、「科学」の項目についてはそんな感じで読んでいました。
・教養は身につく?
間違いなく知見は広がります。私もこの本を読んで、今まで興味を持っていなかった芸術、特に印象派芸術に惹かれて、実際に美術館に足を運んだくらいです。
ただ、一つ一つの項目をつぶさに覚えているかと言われれば、そうでもありません。本当に自身の血肉としたければ、記憶術や暗記テクニックなど「覚えるための技術」が必要になるだろうなと思いました。
また「これで教養の全てが手に入る!」というわけではありません。本書続編の存在がそれを証明していますね。あくまで教養の入り口だと思っています。
・なんやかんやでおすすめ!
難易度的に「専門家には少し物足りないかも」と言いましたが、様々な年代の方におすすめしたい良書だと思います。特に、これからを生きるビジネスパーソンや学び盛りの大学生、そして高校生や中学生にも(各ページのタイトルだけでもいいので)おすすめできる1冊です。
まとめ
全364項目と、読むには結構タフな本ですが、間違いなく知見を広げられる1冊です。
「学歴は要らなくとも教養は必要」と言われるこの時代、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。